Golden Glacier
記事 · 空間設計 2026-04-17

BGMのないカフェを選ぶ理由、長崎で考えたこと

坂本 浩
オーナー
2026-04-17
木製テーブルの上に置かれたスタイリッシュなコーヒー豆のパッケージ。商品展示や広告に最適。

Golden Glacierには、BGMがありません。開業当初から意図的にそうしています。「静かすぎる」と感じる方もいますが、それでも変えていません。なぜそうしているのか、少し書いてみます。

音楽を選ぶことの難しさ

カフェを開く前、BGMについてかなり考えました。ジャズにするか、クラシックにするか、環境音楽にするか。でも、どれを選んでも「この音楽が好きではない」というお客様が必ずいます。音楽の好みは個人差が大きく、ある人にとっての心地よい音が、別の人には集中の妨げになります。

それなら、最初から音楽を流さないほうが、より多くの人にとって中立な空間になると考えました。

静寂は、コーヒーの香りを前に出す

音がないと、他の感覚が少し鋭くなります。コーヒーを挽く音、湯を注ぐ音、カップが置かれる音。これらが、BGMがある空間では背景に埋もれてしまいます。

長崎の坂道に面した窓からは、時折、路面電車の音や子どもの声が入ってきます。その音が、この店の「BGM」だと思っています。意図して作った音ではなく、この場所に自然にある音です。

静かな空間が合わない方へ

正直に言うと、Golden Glacierの静けさが合わない方もいます。賑やかな雰囲気が好きな方、友人と大きな声で話したい方には、少し窮屈に感じるかもしれません。それは仕方のないことで、すべての人に合う空間を作ることはできません。

この店が合うと感じてくださる方に、できる限り良い時間を提供したいと思っています。

静けさは、意図して作るものではなく、余計なものを足さないことで残るものだと思っています。

#空間設計#カフェ#長崎

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